ミナ「これが念願のマイホーム…」
トシノブ「完成が近づいてくると実感湧くなぁ」
ミナ「ところで、庭とかはどうするの?」
トシノブ「庭?」
ミナ「まさか…考えてないとか?」
トシノブ「外は建物の工事が終わってからだろ?」
トシノブ「車二台分のスペースは確保してるし」
トシノブ「そろそろ適当に頼んどけばいいかなー、って」
ミナ「いいわけないじゃない!」
ミナ「外回りによって住心地が全然変わってくるんだから!」
トシノブ「そ…そーなの…?」
カンナ「ダサい家じゃ恥ずかしくてお友達呼べない…」
ミナ「あの人には任せておけないわね」
ミナ「あら、この『Kimuraya』ってところ、良さそう」
トシノブ「理想的な外構工事を東近江市で…か」
ミナ「草津、大津、栗東と守山も入ってるわね」
ミナ「何より『女性設計者だからこその細やかな配慮を』ってところ!」
ミナ「大雑把すぎる人にはちょうどいいんじゃないかしら?」
トシノブ「そうですね、ハイ」
ミナ「今度の終末に打ち合わせの設定しておいたわよ」
トシノブ「どんなことを話すんだろうな」
木村さん「はじめまして。Kimuraya代表の木村です」
トシノブ・ミナ「よろしくお願いします」
木村さん「それでは、ご要望をお伺いしたいのですが」
トシノブ「えーと、それなんですが…」
ミナ「何しろ、初めての戸建てでして…」
木村さん「大丈夫ですよ。皆様初めてですから」
木村さん「それでは先ず…カーポートの屋根ですが」
トシノブ「屋根…?」
木村さん「こちらのデザインなど如何でしょう」
トシノブ「いろいろあるんだなぁ」
ミナ「そうだ、庭に洗濯物を干せるスペースが欲しいのですけれど」
木村さん「でしたら、目隠しもあった方が安心ですね」
ミナ「おおっ、女性目線の心配り!」
木村さん「それに、共働きでしたら宅配ボックスも設置した方が良いですよ」
ミナ「あっ、確かに!」
木村さん「それでは、一旦持ち帰らせていただきますね」
木村さん「また後日よろしくお願いいたします」
トシノブ・ミナ「こちらこそ、よろしくお願いします」
木村さん「前回いただいた要望をまとめてみたのですが…」
木村さん「今回のご予算ですと、カーポートは一台分しか…」
ミナ「ですが、主人の車が置けないと困ってしまいまして」
木村さん「では、二台目の工事はまた次回といたしましょう」
トシノブ「次回?」
木村さん「はい。生活の中で無計画に作っていくとちぐはぐになってしまいますから」
木村さん「こうしておけば、最終的には統一感のある外構ができあがります」
トシノブ「なるほどー」
トシノブ「それでは、今回はこちらでお願いします」
トシノブ「あの人、左官工事の職人さんだって」
ミナ「あちらはエクステリアの専門家らしいわよ」
トシノブ「プロフェッショナルに任せられて安心だな」
トシノブ「ここから眺める愛車は格別だな…」
ミナ「適当に、とか言ってたくせに」
トシノブ「でもまだ一台分なんだよな。完成が楽しみだよ」
トシノブ「この家ならカンナも恥ずかしくないだろう」
カンナ「うんっ、オシャレなおうちで羨ましいって!」
トシノブ・ミナ「頼んで良かった、Kimurayaさん!」